介護施設内の職場の人間関係が悪くなる原因は、3つあります。1つ目は、人手不足です。現在の日本は少子高齢化時代を迎えており、介護職の需要が高くなっています。しかし、実際の現場を見ていると、需要と供給のバランスが破綻しており、介護職の人手不足が深刻な問題となっているのです。人手が足りず介護職1人当たりの負担が大きい状態が恒常化すると、職場内では常に余裕がなく、ピリピリとした空気が漂います。そうした空気の中では、良好な人間関係を築くのは至難の業となり、チームワークも築けなくなるでしょう。
2つ目は、上司のパワーハラスメントが横行しやすいということです。介護職はとにかくストレスがたまりやすい仕事なので、そのはけ口として上司が部下にパワーハラスメントを行うことがあります。職場内に感じの悪い人が1人でもいると、連鎖的に人間関係が悪くなってしまうのです。パワハラは絶対的な悪であり、横行している現場はブラック施設に間違いないため早めに対処することが望ましいです。
3つ目は、施設の管理者と現場の上層部の仲の悪さです。施設の管理者が現場に目を向けていない場合、現場の上層部と揉めることがよくあります。両者の関係が上手くいっていないと、現場はもっと職場環境を改善したいのに施設側が動いてくれないなどの不満を溜めてしまうのです。これらの不満が蓄積されると、前述のパワハラにつながったり職場の空気が悪くなったりしてチームワークが破綻し、結果的に介護サービスの質の低下にもつながります。このように、チームワークと介護の質は深く影響し合っているのです。
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